焼き跡のある魚伝説

玉川(たまがわ)のほとりにいたおばあさんから串(くし)にさして焼いた(や　　)魚(さかな)を受け取(う　と)ったお大師(　　だいし)さまが、串(くし)を抜いて(ぬ　　)魚(さかな)を玉川(たまがわ)に放して(はな　　　)やると、不思議(ふしぎ)なことに、焼かれた(や　　　)魚(さかな)がすいすいと泳ぎだしました(およ　　　　　　　　　　)。

この話(はなし)の魚(さかな)は、根(ね)古川(こがわ)にもいてノメと呼ばれて(よ　　　)いるアブラハヤ（写真(しゃしん)）かタカハヤだと言われて(い　　　)います。空海(くうかい)にあやかりたい私(わたし)としては、アブラハヤだったらいいなと思います(おも　　　　　)が、アブラハヤが和歌山県(わかやまけん)に来た(き　)のはアユの放流(ほうりゅう)が始まった(はじ　　　　　)明治(めいじ)以降(いこう)だそうで、ということは・・・。