焼き跡のある魚伝説
玉川のほとりにいたおばあさんから串にさして焼いた魚を受け取ったお大師さまが、串を抜いて魚を玉川に放してやると、不思議なことに、焼かれた魚がすいすいと泳ぎだしました。
この話の魚は、根古川にもいてノメと呼ばれているアブラハヤ(写真)かタカハヤだと言われています。空海にあやかりたい私としては、アブラハヤだったらいいなと思いますが、アブラハヤが和歌山県に来たのはアユの放流が始まった明治以降だそうで、ということは・・・。
〈参考文献・本〉
山陰石楠(2004)『絵本高野山』南海印刷株式会社
俵和馬(2017)『和歌山県紀美野町における動物の民俗』
松本